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慶大、大腸がん分子標的薬の新効果予測法を開発

2013年06月21日(金)17時13分配信 配信日:13/06/21 17:13 icon_view666view icon_view666view
■セツキシマブの新しい効果予測手法を開発
慶應義塾大学医学部外科学(一般・消化器外科)教室の北川雄光教授らの研究グループが、19日、切除不可能な進行・再発大腸がんの治療に使われる分子標的治療薬の効果を予測する、新たな方法を開発したと発表した。研究グループでは、薬剤選択に新しい指針を与え、患者ひとりひとりに最適な治療法の実現がもたらされるものと期待されるとしている。

切除が不可能な進行・再発大腸がんの化学療法では、細胞毒性をもった抗がん剤にくわえ、細胞内シグナル伝達を制御する分子標的治療薬が、患者の生命予後の延長に重要な役割を果たしている。

研究グループは、分子標的治療薬の中でも、セツキシマブに着目。セツキシマブは、大腸がん細胞表面にある上皮成長因子受容体(EGFR)を標的として結合し、その活性化を阻害して効果を発揮するタイプの薬である。しかし、このセツキシマブでは、KRASとよばれるタンパク遺伝子が変異した大腸がんの場合、十分な治療効果が得られないことが、これまでの臨床試験で明らかとなっていた。

■EGFR発現量と腫瘍の増殖抑制効果の相関を示すことに成功
また、遺伝子変異がなく、治療効果が見込まれるとされた場合でも、実際に効果が発揮される患者は40~60%となっており、これを100%に近づけ、治療効果が確実に望める患者への投与ができるような、新たな効果予測法の開発が望まれていた。

北川教授らの研究グループでは、セツキシマブ自体を一次抗体として使う検出方法を開発。この新手法で測定した、大腸がんの細胞膜表面のEGFR発現量と腫瘍の増殖を抑制する効果の相関を示すことに成功した。

この研究結果を踏まえ、臨床検体を用いた検証を重ねることで、セツキシマブ治療においてより感受性の高い症例の抽出が可能となり、患者に最適な治療法が導かれやすくなると期待されている。なお、この研究成果は、米国時間6月18日付で、科学誌「PLOS ONE」のオンライン版に掲載された。
(情報提供元:エスタイル)

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