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低用量ピル副作用について学会が見解発表

2014年01月12日(日)08時00分配信 配信日:14/01/12 08:00 icon_view849view icon_view849view
■日本産科婦人科学会がHPに掲載

昨年末に報道された、低用量ピルの副作用である静脈血栓症による死亡例について、公益社団法人日本産科婦人科学会が見解を発表した。

近年、低用量ピルおよびその類似薬剤は、避妊目的だけでなく、月経困難症や子宮内膜症に対する有効な治療薬として使用されている。女性ホルモン剤服用中の女性を対象とした静脈血栓症発症の実態については、現在厚生労働省の研究班が調査中だが、死亡例報道という事態の緊急性を鑑み、同学会の見解を発表することとしたという。

それによると、低用量ピルは避妊に限らず、月経痛や月経過多の改善、月経前症候群の症状改善といった目的でも、多く使用されており、有害事象として頻度は低いが静脈血栓症などが挙げられるとしている。

海外の疫学調査では、低用量ピルを服用していない女性における静脈血栓症発症リスクは、年間1万人あたり1~5人であるのに対し、低用量ピル服用女性では3~9人と報告されているという。しかし、妊娠中および分娩後12週間の静脈血栓症の発症頻度は、それぞれ年間1万人あたり5~20人、40~65人とされており、これらに比較すると低用量ピルでの頻度はかなり低いと紹介した。

また、カナダ産婦人科学会によると、静脈血栓症発症により、致死的な結果となるのは100人あたり1人で、低用量ピル使用中の死亡率は10万人あたり1人以下と報告されているという。

■症候がみられた場合には医療機関の受診を

こうした調査によるリスク説明を行ったうえで、低用量ピルの1周期(4週間)あるいはそれ以上の休薬期間をおき、再度内服を開始すると、使用開始後数カ月間、静脈血栓症の発症リスクが高まるため、中断しない方が良いといわれていること、また喫煙、高年齢、肥満は低用量ピルによる静脈血栓症の発症リスクが高いといわれているので、より注意が必要であると紹介している。

そして、欧米では静脈血栓症の発症は“ACHES”で示される症状と関連することが報告されているため、これらの症状が認められた場合には、ただちに処方元の医療機関を受診するよう呼びかけている。“ACHES”の内容は以下の通り。

A:abdominal pain (激しい腹痛)
C:chest pain(激しい胸痛、息苦しい、押しつぶされるような痛み)
H:headache(激しい頭痛)
E:eye / speech problems(見えにくい所がある、視野が狭い、舌のもつれ、失神、けいれん、意識障害)
S:severe leg pain(ふくらはぎの痛み・むくみ、握ると痛い、赤くなっている)
【日本産科婦人科学会 お知らせより引用】


(情報提供元:エスタイル)

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